ホピ族ベネットカゲンベマによるオーバーレイリングです。

カチナがぐるりと一周に描かれた1点。
カチナはホピ語で精霊を意味していてとても神秘的なモチーフの一つです。

オーバーレイ技法とイングレービングを駆使して作られているのはすべて違うカチナで、とても贅沢な作品になっています。
雲が浮かぶ空を背景にして、キヴァを中心に集うカチナ。
細部まで緻密に表現されていて、眺めていると息遣いや漂う空気感まで感じられるほどです。
髪の毛よりも細いといわれるカットワークはまさに神業。
ワイド幅の貴重なベネットのリング。おすすめです。




▶オーバーレイとは
酸化させたシルバープレートと、デザインを切り抜いたもう一枚のシルバープレートとを重ね合わせて制作するホピ族の技法。
まず上になるプレートに下絵のデザインを描き、そのデザインを髪の毛ほどの細さの糸鋸で切り絵のように切り抜きます。その後切り抜いたプレートを下のプレートと貼り合わせます。
次に下のプレートには小さなタガネを打ち込み表情を付け、硫黄などを使い硫化(イブシ)させ黒くします。そうすることにより切り抜いたデザインをきれいに浮かび上がらせるのです。



ベネットカゲンベマ / Bennett Kagenvema
1964年生まれ
1982年からホピジュエリーの制作を開始し、他のアーティストとは一線を画す極繊細なカットを駆使した作風が持ち味。
とても細かなカッティングに加え、エングレービングと言われるシルバーの表面に彫り込みを施してザラザラとしたテクスチャーにする技法を使うことで、絵画のような表現を可能にしています。
作品ではホピ族の精霊であるカチナを題材にすることが多く、神話の一場面やストーリー性を感じるデザインもベネット氏の大きな魅力です。
陰影や、布の質感、動物の毛並みまで描きだす細かいディティールはまさに職人技。まるで今にも動き出すかのようなカチナや、そよぐ風を肌に感じるほどの風景はいつまでも眺めていたくなる素晴らしさです。
アートショーでの受賞歴も多く、数々のインディアンジュエリーに関する洋書でも取り上げられています。
制作する数が限られているので、作品の希少価値も高くなっているアーティストです。



部族ホピ族
アーティストベネットカゲンベマ
素材STERLING SILVER
Made inUSA
サイズ24.5号
幅: 16mm
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注意インディアンジュエリーは1点づつ手作りで制作しています。そのためハンドメイド特有の歪みやズレ等があるため、表記サイズには多少の誤差が生じます。
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